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投稿日: 2025年12月23日

更新日: 2025年12月22日

SBTi「ネットゼロ・スタンダードV2」第2次ドラフト解説レポートを公表

カーボンクレジットの役割やScope3への対応もわかりやすく整理

カーボンクレジット・排出量取引制度オールインワンデータベースを提供する株式会社exroad(エクスロード、本社:東京都港区、代表取締役:木村圭佑)は、Science Based Targets initiative(SBTi)が検討を進めるCorporate Net-Zero Standard Version 2(以下、CNZS V2)の第2次コンサルテーション・ドラフトを解説した日本企業向けレポートを公開しました。

本レポートは、当社の提携企業であり、欧州を中心に国際的な評価を得るカーボンクレジット・データプロバイダー兼調達プラットフォームであるAbatable社が発行したレポートを基に、日本語訳を行い、図表を含む内容を日本企業向けに再構成したものです。

CNZS V2で新たに導入されるOngoing Emissions Responsibility(OER)フレームワークや、Recognised/Leadershipといった認定ティア、カーボンクレジットおよびCommodity EACの位置づけなど、今後の企業実務に大きな影響を与える論点について、日本企業が理解・検討しやすい形で整理しています。

サステナビリティ推進部、経営企画部、カーボンクレジットの事業開発を進める方などに特にお勧めの内容です。ぜひご活用ください。

背景

SBTiは2021年に公表した現行のCorporate Net-Zero Standard(V1)を改訂し、2035年以降のネットゼロ達成プロセスをより明確化・制度化するCNZS V2の策定を進めています。
現在公表されているのは最終版ではなく、第2次コンサルテーション・ドラフトの段階ですが、排出削減後に残存する排出(Ongoing Emissions)への対応や、カーボンクレジットの役割を制度的に組み込む方向性は、すでに具体性を帯びています。

その中で、日本企業の皆様からは、

  • CNZS V2はいつから、何が変わるのか
  • Scope3とカーボンクレジット/Commodity EACの関係はどう整理されるのか
  • 2035年・2050年を見据え、どのような調達・投資戦略が求められるのか

といった要点を把握したいとの声を多数いただいておりました。

本レポートの特徴

本レポートでは、Abatable社の原文レポートの内容を踏まえ、以下の点を重視して整理しています。

  • CNZS V2(第2次草案)の位置づけと確定・未確定事項の整理
  • OERフレームワークの構造と、Recognised/Leadership各ティアの要件
  • Scope3におけるカーボンクレジットとCommodity EACの明確な役割分担
  • Supply shed/activity poolなどの概念の実務的な意味
  • 他の国際的枠組み(VCMI、ICVCM、ISO、CORSIA等)との関係性

Abatableについて

欧州を中心に国際的な評価を得るカーボンクレジット・データプロバイダー兼調達プラットフォーム企業。創業者は、ゴールドマン・サックス出身で自然由来炭素除去やインパクト投資に精通するMaria Eugenia Filmanovic氏と、GoogleやFacebookなどビッグテックでプロダクト開発を担ったValerio Magliulo氏。10,000件以上のカーボンクレジットプロジェクトをデータベース化し、供給量や価格帯を体系的に可視化・提供、さらに国別のVCM投資魅力度を評価する「VCM Investment Attractiveness Index」など、業界で参照される専門ツールを展開しています。2023年4月にはNature-basedクレジット大手プロバイダーであるEcosphere+を買収し、現在、世界4,000社以上のサプライヤーに直接アクセスできる調達・販売ネットワークを保有しています。
詳細:https://abatable.com/

Abatableパートナーシップディレクター兼共同創業者 Maria Eugenia Filmanovic氏

「科学的根拠に基づく目標の認定において世界をリードする日本にとって、SBTi『Corporate Net-Zero Standard Version 2(CNZS V2)』は、企業が国際競争力を維持するための不可欠なロードマップを示すものです。新たなOERフレームワークを採り入れることで、日本企業はカーボンクレジットを戦略的に活用し、脱炭素の中核的な取り組みを加速させながら、Ongoing Emissions(継続的な排出)への対応を進めることが可能となります。本レポートは、こうした複雑な変化を明確な戦略へと翻訳し、企業が『Recognized』から『Leadership』へとステータスを高めていく道筋を支援するものです。」

\サンプル版:所要時間30秒・電話番号入力不要 /

※当社「カーボンクレジット・排出量取引制度オールインワン情報サービス」のご契約社様のみ追加料金なしでフルバージョンをこちらから閲覧可能です。

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