Carbon Junction 私と炭素市場との交差点

CARBON JUNCTION vol.20

投稿日: 2026年2月2日

クレアトゥラ株式会社
Chief Revenue Officer
セールス・マーケティング部長
藤本剛志

【略歴】大学卒業後、2007年より東京ガスにてデータ分析・AIを用いてのエネルギー戦略/業務最適化PJを推進。2014年よりアマゾンジャパンにて調達戦略、AWSにて事業開発/営業戦略本部長として、全社のクラウドビジネス成長戦略を統括。2025年12月より現職。

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カーボンクレジットの世界の扉をたたくまで

今この世界に挑戦する理由は、一貫したテーマ「気候変動という人類共通の課題を、ビジネスというスケーラブルな仕組みとIT/DXの力で解決する一助になりたい」にあります。

原体験を思い返すと、小学生の頃から自然好きの両親に連れられて北海道などに旅行することで自然への興味は湧いていたかもしれません。その興味が高じて北海道での学生時代を選択し、物理・地球環境科学を専攻。趣味のスノーボードに明け暮れ、その資金のためのアルバイトに時間を投資しながらも、曲りなりに気候変動リスクの見える化などの研究に取り組みました。そのころ感じたのは、勉強や研究だけでなく、それらがビジネスや政策と融合すると面白いな…でした。

そのような思いから門を叩いたのが東京ガスです。もちろんいきなり気候変動対策にどっぷりなんてことはなく、幅広い会社規模の課題に対し、IT、統計、最適化技術を用いて解決していくチームに入りました。この修行が自分にとっては大当たりで、信じられないほどたくさんの優秀な方に出会い、この頃得た幅広いスキルや経験、考え方は、10年以上経った今でも私の血であり肉です。「データとテクノロジーをビジネスに活用することが社会課題をも解決する」という確信を得たのもこの時期です。と同時に足りないのは、実際にビジネスを動かしたと思える経験でした。

そこで選んだのが、2014年当時まだ本屋のイメージが強かったアマゾンです。その後アマゾンウェブサービスも含めたアマゾンでの11年間は、ビジネスを創る・回す、そしてそれを支える人・チームを育てる、このメカニズムをアマゾンカルチャーとともに徹底的に叩き込んでもらいました。基本に忠実に結果が出るまで改善しやり続ける、そんな世界No. 1になるグローバルカンパニーの根拠を、素晴らしいグローバルリーダーとともに時に苦しみながら学ぶ日々でした。

この東京ガス、アマゾンでの経験が冒頭の思いを少しだけでも具現化する一歩になったと感じた頃、クレアトゥラに出会いました。

なぜ今クレアトゥラでChief Revenue Officerか

クレアトゥラは、国内およびグローバルサウスを中心とした国外でのカーボンクレジットの開発、および、取引を軸に、衛星データやAI技術を活用したプラットフォームLynxを提供しそのクレジットの信頼性・トレーサビリティを高める、三位一体となるビジネスを推進しています。グリーンウォッシュなどゆらぎの多いカーボンクレジットの世界で、まさに私が描いていた、テクノロジーで信頼性を高めた形でビジネスに載せようとする気候テック企業です。CEOの服部と出会ったのは、とあるVC(ベンチャーキャピタル)主催のピッチイベントでのこと。そのころ、隙間時間を縫って、色々な場に顔を出しており、その中でもこのビジネスはまさにビビッときたものでした。面接というよりも双方の理解のための会話をすること5回ほど、また経営メンバーの方々全員にもお会いさせていただき、会話や人となりを大事にするカルチャー面でも親和性を感じクレアトゥラへジョインすることを決断しました。クレアトゥラのMVV(Mission, Vision, Values)はAmazonのLeadership Principlesとも似通った部分が多いことも非常に共感する部分でした。

そんな経緯で、私はクレアトゥラにてセールスとマーケティングの領域から事業推進を行っています。実務としてのセールス活動はもとより、やりたいことはそこら中に転がっているため、持ち前の”自分の領域を絞らずはみ出していく力”で、課題解決に取り組んでいます。お客さまとの日々の会話・ご提案、インダストリーリサーチ、プロジェクトマネジメント、プレスリリース、SNS戦略、イベント登壇、さらには社内の業務効率化のためのCRMやAIツール活用まで、幸いなことにやれる範囲は収まりません。そして、社内はインターナショナルなダイバーシティー環境で、グローバルプロジェクトを進めるために世界中の優秀な人を集めて進めているワクワク感は凄まじいです。

このような環境の中で、CROとしての使命は、単なる売上責任者ではなく、「世界へ社会インパクトを拡張し、企業価値を高めること」。クレアトゥラの掲げる、ITと自然資本を融合させたスケーラブルな解決策を世界に示すこと。それが私の挑戦です。

原点である東京ガス時代にSAS主催のデータサイエンスコンペで金賞受賞!AI到来の走りの時代でした。(筆者は一番右)

クレアトゥラの取り組み

クレアトゥラは、「かけがえのない自然を次世代へ」をミッションとし、企業の脱炭素に関わるサービス、特に国内コンプライアンス市場に向けた創出クレジットの供給およびSaaSの提供にフォーカスを絞って展開しております。​カーボンクレジットのイロハ、SaaSを活用した高品質な信頼性の高いクレジットの共同開発、にご興味がある方は、是非お気軽にご相談ください。

『Forbes JAPAN』2026年1月号の特集「時代を担う新星たち 2026年注目の日本発スタートアップ100選」に掲載されました。

当社と株式会社クボタ、東京ガス株式会社の3社によるフィリピンにおける水田由来のメタン排出削減の共同実証について

「カーボン・シナジー・コンソーシアム」設立について

クレアトゥラ株式会社、「2024年度 INSEAD Business Sustainability Award」 にて Innovation in Climate Technology (気候技術革新賞)を受賞

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